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子ども教育福祉学科 リレーエッセイ(第11回)
チーム子福教員リレーエッセイ第11回は、保育内容の指導法[表現・造形]や初等教科教育法[図画工作]などを担当される山田修平先生です。先生の多様な研究実践、表現活動の中にとても魅力的な空間アートがあります。授業でも学生と一緒に実践し、キャンパス内が彩り豊かに華やかに演出されることもあります。保育所や幼稚園での実習で行われる制作活動や保育計画にもとても丁寧に指導され、実習で学生ひとり一人の自分らしさが表現できるようにサポートされています。
自分なりの表現を応援できる先生になるために
山田修平(子ども教育福祉学科)
「絵が苦手でも先生になれますか?」 「表現が苦手で、上手くなるためにはどうすればいいですか?」 こういった質問をよく受けます。
「絵が苦手でも先生になれますか?」
私は絵が大好きな人間です。だから若い頃は「私が好きな表現活動=みんなが好きな活動」と勘違いし、子どもにとってはつらい表現の時間にしてしまっていたかもしれません。 しかし、絵が苦手な先生は、絵が苦手な子どもの気持ちに寄り添ってあげることができます。絵が苦手な先生でも楽しめる表現活動は、子どもにとっても楽しめる活動になることが多いのです。 苦手意識はポジティブな要素に変えていくことで、子どもにとって素敵な表現活動を生み出すきっかけになると考えています。
「表現が苦手で、上手くなるためにはどうすればいいですか?」
カメラの無い時代は、絵で肖像画を残していました。写真のように描く技術が求められていた時代です。しかし現代は、AIと共存する時代です。AIに画像生成を指示すれば、ものの数十秒で表現が生まれます。プロのアーティストや美術関係の仕事以外の人にとって、「写真のように描くことができる」「絵に描いて正確に人に伝える」必要性はどれほどあるでしょうか。今や、地図を描いて道案内をする必要すらなくなっている時代です。 このような時代において、「写真のように上手であること」の技術はAIに敵いません。だからこそ、これからは「自分なりの表現」が重要視されます。自分なりの表現を楽しむことは、私たちが「よりよく生きる」ことにつながると考えています。
表現を楽しみ、表現を通して人とコミュニケーションをとる生き物は人間だけです。人間にしか楽しめない「アート」を、よりよく生きるための選択肢にできるような授業を心がけています。


この写真は、新聞紙をつなぎ合わせ、扇風機で膨らませた「新聞紙ドーム」です。 私は、「みんなでつくる大きな作品」「自分よりも大きな作品」「造形あそび」の楽しさを学生に伝えることを大切にしています。
この新聞紙ドームの中で、みなさんなら「どんな遊びができるでしょうか? 」 ドームの中でみんなでトランプをするだけでも、いつもとは違った特別な遊びに変わります。 「1人1枚の画用紙に向かう」のとはまた違った、新しい表現活動のワクワクを一緒に学んでみませんか?
