- 国家試験対策室
国家試験合格体験記 倉持 音羽さん(2024年度卒業)
自分らしく頑張れる環境を探して
参考書を最大限に活用
4年生の国家試験対策授業がスタートすると同時に、自主学習を始めました。知識がないまま問題を解くことが苦手だったため、まずは自分が分かりやすい言葉や例を調べて直接書き込みながら参考書を読み進めていきました。時間がかかる科目もありましたが、自分なりに整理して読んだ内容は、試験本番までしっかり覚えていました。
過去問は、ただ問題の答えを選択肢から絞るのではなく、選択肢一つひとつを問題として見立てて、正答あるいは誤答の根拠は何か、参考書であればどのような表現で書かれているのかを確認しながら解き進めていました。ノートにまとめたりはせず、全て参考書に書き込んでいました。
試験本番までこの流れを繰り返し、苦手な科目に関しては過去6~7年分解き、模試で比較的点数が安定して取れた科目や、苦手意識が低い科目に関しては、この流れをコンパクトにして進めていました。
自分で見つけた勉強スタイル
4年生で精神保健福祉士の実習や授業があったため、やるべき時にコツコツ進めることで、試験勉強とそれ以外のことを両立できました。実習前の期間では、実習と連動させて社会保障や障害者福祉の科目を勉強していました。
大学の授業がある日は、早めに大学に来て授業前に勉強をするようにしていました。1人で進めることが多かったですが、友だちも大学にいる場合は一緒に勉強をしたり、お互いにどういう覚え方をしているか共有したりしました。
私は、試験勉強は「自分が長く続けられる方法で、自分らしく頑張ること」が大切だと思います。様々な勉強のスタイルがあるからこそ、自分にはどんな方法が良いのか、どうすれば長く頑張れるのか、悩みながら探してみることをおすすめします。
これから受験を迎えるみなさんへ
精神保健福祉士試験も受験する方は、他の人が勉強をしている間に実習に行っていることで、焦りが生まれるかもしれません。しかし、実習中は参考書で学んだ言葉や事柄にたくさん出会いますし、実習で覚えた内容は試験勉強でも、様々な記憶が重なってすぐに理解ができました。
また、後々のスケジュール管理が難しくならないよう、できるものは早くから取り組むことをおすすめします。他のゼミ生と進捗状況を細かく確認し合って、みんなで乗り越えていくことも大切だと思います。
周りが頑張って進めている時に、自分も取り残されないようしっかり必要なことに取り組んでいけば、試験勉強とそれ以外のやるべきことを両立できると思います。勉強を頑張る自分を褒めて、自信にしてください。合格までずっと応援しています。
社会福祉士・精神保健福祉士になってよかったこと
現在は障害者福祉に関わる現場で仕事をしています。仕事に必要な資料を作成する際には、勉強で使っていた参考書を今でも活用しています。また、利用者の方に年金や障害者手帳などの制度について説明することがあり、試験勉強を通じて学んだことが今の仕事にも繋がっています。社会福祉士と精神保健福祉士の資格を持っていることで、職場内外で信頼して仕事を任せていただけることもあり、資格を取得して良かったと感じています。