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子ども教育福祉学科 リレーエッセイ(第9回)
子ども教育福祉学科教員リレーエッセイ第9回は、社会、初等教科教育法[社会]などを担当される中台正弘先生です。埼玉県内の小学校や中学校、教育委員会でのご経験があり、今年度から社会福祉学部にご着任されました。社会科教育を中心に人権教育に関する研究や教育とICTについて、また、中学校教員時代には吹奏楽部の顧問として指揮をされ、先生ご自身もユーフォニアムを演奏される、指導経験の豊かな多才な先生です。
「自分を見つめ、子どもに寄り添い伸ばす教員」とは
中台正弘(子ども教育福祉学科)
自分を見つめ、社会とつなぐ
私たち子ども教育福祉学科では、教育・心理・福祉の各分野について学修・研究していますが、そのいずれもが「人」にかかわっています。私が担当する基礎ゼミでは、「自らの体験から生まれた思いを社会とつなげながら語る活動」に取り組んでいます。学修・研究の原動力として、自分自身の心の中にあるもの意識化し、そしてそれを社会(ないしは外界)と取り結ぶべく思考をめぐらせ、さらに「語り」としてアウトプットする経験は大きな力になると思います。

《新聞の社説を比較検討しています。ペンの音だけが響く教室。》
「人の姿、人と人とのつながりが見える社会科」を
私の主な研究分野は社会科教育です。社会科は「社会について学ぶ教科」ですが、もう少し詳しく言えば「人の営みと、それを支える要因(土地・環境・歴史・しくみ・きまり等)について学ぶ教科」ということになるでしょう。一般に社会科というと、地名や人名、難しい用語を暗記するイメージが強いかもしれません。しかし、「社会」は人と人とのつながりによって成り立っています。したがって、社会科も、人の姿、人と人とのつながりを通して学ぶことが大切ではないでしょうか。私はそうした社会科をめざしています。そして、学生たちを、将来そうした社会科の授業ができる教員に育てていきたいと考えています。

《「選挙シミュレーション」で使用した教材の一部。一人ひとりの学生が役割を分担します。》
「問い」の向こう側に透けて見える「自分」を発見する
社会科の授業でも、大学の学修や研究でも、自ら「問い」をもち、それを解決していくことによって成果が生まれます。同時に、その過程の中で、「問い」の向こう側に「自分」が透けて見える瞬間が必ずあるものです。その時の「もうひとりの自分との対話」こそが「自ら学ぶ」ということであり、授業や学修・研究の醍醐味であると考えています。自ら学ぶことの楽しさや大切さを数多く体験することが「生涯学び続ける意欲」に結び付き、変化の大きな社会の中で自分らしく生き、自分を活かすための糧となることでしょう。

《模擬授業の板書。授業に取り組んだ学生たちの想いが伝わってきます。》
「子どもに寄り添い、伸ばす教員」となるために
これからの教員に求められる資質として、「自ら学び続ける」ことが挙げられます。そして、「自ら学び続ける」ことは、「自ら問い続ける」ことによって支えられます。大学でのさまざまな学修や研究を通じて、「自ら問い続け、学び続けることによって、子どもに寄り添い、伸ばすことができる教員」を一人でも多く学校現場に送り出していきたいと考えています。