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子ども教育福祉学科 リレーエッセイ(第7回)
子ども教育福祉学科教員リレーエッセイの第7回は、社会福祉、家庭支援論などを担当される藤高直之先生です。社会福祉協議会で数多くの子育て家族に対応されてきたご経験から厚生労働省や各自治体での子育て支援事業の検討委員としてもご活躍される観察眼の豊かな先生です。

子どもが健やかに成長できる環境を作るために
藤高直之(子ども教育福祉学科)
私たちが生活する地域には様々な年代の人々が生活しており、家族構成もひとり暮らしの人から夫婦と子どもで構成される核家族、ひとり親家族、三世代(子、父母、祖父母)以上の拡大家族があったりと様々です。また、近年では外国にルーツ持つ家族が日本で生活することも当たり前になってきています。
日本は、30年以上前から少子化が進行しており、近隣の人々と助け合って子育てをしていた時代に比べると、地域で子育てをする環境が徐々に少なくなっているものも事実です。そのような状況の中で、子どもが健やかに成長できる環境の一つとして、地域の子育て拠点の一つである保育所や幼稚園、認定こども園があります。そこで働く保育士、幼稚園教諭、保育教諭(保育士資格と幼稚園免許の所持者)は、地域の子育て支援を担う重要な社会資源です。子ども教育福祉学科では、地域で活躍する専門職を養成することを通して、地域貢献に取り組んでいます。
「保育士」として、子育て支援を考える
「保育士」として地域に貢献するためには、専門職としての技術を支える基盤となる「法制度をはじめとした多分野にわたる知識の習得」が必要です。私が担当している「社会福祉」の授業では、日本国憲法を土台とした福祉に関する各種の法律・制度を学び、現在展開されている福祉施策(保育施策も含む)を理解することを目的としています。
入学当初の学生や一般の方々は、「保育の専門職なのだから、現場で活用できる保育技術をしっかり学べば良い」と思われがちですが、それだけでは現代社会で保育士に求められる役割を十分に担うは足りないのです。現代の子育て家庭が抱える様々な課題を「理解し、共感し、支援をする・支援につなげる」ためには、法制度や施策の理解が欠かせません。
また、保育士自身の地域で生活している住民の一人として、「支える」だけの存在ではなく、「支えられる」存在であることを認識することが重要です。専門職として働きながらも、自身の子育てを通して、地域に支えられながら現場で活躍している卒業生が多くいます。

写真は熊谷キャンパス内にある地域子育て支援拠点のひとつである「子育て支援センターベアリス」です。
「子育て支援センターベアリス」では、地域の子育て家庭が利用されています。
子ども教育福祉学科の学生は、ここで「音楽」の授業でピアノ演奏やリトミックをしたり、「乳児保育」の授業で乳児の環境構成について学んだりしています。