- 子ども教育福祉学科
子ども教育福祉学科 リレーエッセイ(第5回)
チーム子福教員リレーエッセイの第5回目は、国語教育、保育内容領域言葉などを担当する神林哲平先生です。小学校教育実習の主担当としてやわらかな物腰と優しい口調で学生に寄り添った指導をされている先生ですが、ギターを弾いたり、遠くの実習先まで自転車で移動されるなど、多才でアクティブなところが魅力的な先生です!
自信をもって現場に臨める教員を育てたい
神林哲平(子ども教育福祉学科)
大学教員になる前は、小学校教員として20年間ずっと担任をしてきました。その傍らで、教育研究も積み重ねてきました。主な研究テーマは、「きくこと」です。
きくことで幸せに?
みなさんは、きくことといったらどんなイメージでしょうか? 面白い話? 好きな音楽? 自然派の人は鳥や虫の鳴き声なども挙げるかもしれません。私はそうした色々な声や音を丸ごと捉え、自己肯定感や他者理解、感性を育てるための教育的な方法について、ああでもない、こうでもないと日々奮闘しています。誤解を恐れずに言えば、きくことを通して毎日の生活がちょっとだけ幸せになるかもしれない、そんな研究です。
現場に出てすぐに役立つ力を
私自身は研究することが大好きですが、大学生に研究内容をそのまま伝えるのはマニアックすぎる(?)ので、小学校時代の担任経験を生かして、なるべく現場に出てすぐに役に立つ力を身につけてほしい、引き出しを増やしてほしいと願い、授業をしています。担当している「国語」や「初等教科教育法【国語】」などでは実際の教材を紹介しながら、大学生がよりよい授業づくりについて考えられることを目指しています。
また、ゼミでは各自の研究テーマを追究するだけではなく、協働的な学習やフィールドワーク、教材づくりも試みています。
5月には、近隣の「森林公園」に出向き、遠足の下見演習を行いました。楽しむことに加えて、下見の際のポイントも身につけることができます。7月には、大学の施設「RiLLFore」にあるレーザーカッターを利用して、スタンプづくりも行いました。本学は3年生のちょうど今の時期9月に小学校の教育実習があるので、早速そこで使えるアイテムになります。
教員採用試験対策での主体性
本学では3年生から教員採用試験対策を実施しています。3年生では大人数を対象に面接・小論文・集団討論・場面指導といった指導と演習が中心です。
4年生になると、個別に面接練習や小論文添削を申し込んでくる形になります。私としては、自ら申し込むという主体性だけですばらしいと思っています。だから、あとは自信をもって当日を迎えられるように促していくだけです。これからも、現場での即戦力を身につけて自信をもって臨める教員を1人でも多く輩出していきたいと思います。