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子ども教育福祉学科 リレーエッセイ(第2回)

子ども教育福祉学科教員リレーエッセイの第2回は、台湾の教育学、中でも言語に関するご研究をされている石井佳奈子先生です。授業は基礎ゼミや保育所実習、小学校教育実習を担当しています。流暢な中国語を操り、話すと周りの人をパッと明るくしてくれる、誰からも愛される先生です!

台湾をヒントに日本の教育に目を向ける👀

石井佳奈子(子ども教育福祉学科)

こんにちは。保育所実習や小学校教育実習の指導を担当しております石井です。

私の研究フィールドは台湾の小学校です。現在、台湾では「国語」(中国語)や「英語」に加えて、「本土語」という言語も学校で教えられています。本土語とは、台湾の原住民族の諸言語や台湾の郷土の言語の総称です。小学校で3種類の言語を勉強するのは、きっと子どもたちも大変だと思います。しかし、それでも台湾で本土語が学ばれているのはなぜか?あるいは、台湾の言語(国語や本土語)に加えて、外国語である英語を学ぶのはなぜか?そういったことを考えています。

<離れたところから日本の教育をみる>

こういった海外の研究は、日本の保育や教育の現場には役に立たないもののように感じますよね。でも、海外の教育を学ぶことは、日本の教育について理解を深めることにもつながっています。例えば、台湾やオーストラリアの「多文化教育」などを知ることで、日本の現場での実践を見直すヒントが得られます。海外の教育に目を向けることは単なる「知識の収集」にとどまらず、日本の現場の課題を再認識し、より良い教育を構築していくための重要な手がかりとなるのです。

<海外福祉研修で台湾の大学生と熱く語り合いました!>

 幸運なことに、子ども教育福祉学科には「社会福祉学部海外研修」という研修プログラムが設けられています。2024年度は、台湾を訪問し、教育施設や福祉施設などを見学しました。また、台湾の大学で同世代の学生たちと、教育や福祉について熱く語り合いました(言語の壁も翻訳アプリを使えばへっちゃらです!)。みなさんもぜひ、「子福」で教育や福祉、心理について学び、広い視野と熱い心をもった実践者になってください!

 「チーム子福」では教育・心理・福祉のエキスパートである先生方が、みなさんの資格免許の取得を応援しています!教育や福祉に「正解」はありませんが、多様な学びと出会いのなかで、自分なりの答えを探し続けることが、実践者としての強さになります。「子福」でたくさんの出会いと学びを重ね、自分だけの“まなびの旅”を歩んでください。

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